AIO(AI検索対策)とは?AIに会社やお店を紹介してもらうために、今日からできること
「渋谷で、採用動画を作ってくれる会社は?」「近くで、子ども連れでも入りやすい歯医者を教えて」。こんなふうに、検索ボックスに単語を打ちこむかわりに、AIに話しかけるように質問する人が増えています。
AIは、たくさんのページを読んだうえで「おすすめは、この3つです」と答えを返します。その答えの中に自分の会社やお店が入っているかどうかで、見つけてもらえる数が変わる時代になりました。
この記事では、そのための取り組みであるAIO(AI検索対策)について、何をすればいいのかを、できるだけ専門用語を使わずにまとめます。
目次
AIO(AI検索対策)とは
AIOは、ChatGPTやGoogleのAIなどに質問した人に、会社やお店を正しく、好意的に紹介してもらうための取り組みです。ALTIAでは、AIでの見え方とあわせて、地域の検索で大きな役割を持つGoogleマップの対策もふくめて「AIO(AI検索・Googleマップ対策)」と呼んでいます。
よく似た言葉との違いは、次のとおりです。
| 呼び方 | 目指すこと | おもに整えるもの |
|---|---|---|
| SEO(検索エンジン対策) | Googleなどの検索結果で、上のほうに表示される | ホームページの中身と作り |
| MEO(Googleマップ対策) | Googleマップで、近くのお店として選ばれる | Googleビジネスプロフィール・口コミ |
| AIO(AI検索対策) | AIの答えの中で、紹介される | 上の2つに加えて、外部のサイトでの情報 |
AIOは、SEOやMEOとまったく別のものではありません。これまでの取り組みの上に、もう1段重ねるものと考えると分かりやすいです。ALTIAがお手伝いしている内容は、AIO(AI検索・Googleマップ対策)のサービス紹介にまとめています。
AIで探す人が増えている背景
日本では、2024年8月にGoogle検索で「AIによる概要」の提供が始まり、検索結果のいちばん上に、AIがまとめた答えが表示されるようになりました。2025年9月には、AIと会話しながら調べものができる「AIモード」も日本語で使えるようになっています。
ChatGPTにも、インターネットを検索して答える機能があります。仕事の調べものだけでなく、お店選びやサービス選びにAIを使う人は、これからも増えていくと考えられます。
AIは何を見て答えているのか
AIは、会社やお店について答えるとき、おもに次のような情報を参考にしています。
- ホームページ:何をしている会社か、誰に向けたサービスか、料金や流れ
- Googleビジネスプロフィール:住所、営業時間、カテゴリ、写真、投稿
- 口コミ:実際に利用した人の感想と、それへの返信
- 外部のサイト:業界のポータルサイト、地域の情報サイト、ニュース、SNS
Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、特別な技術的な対策や、AI向けの専用ファイルは必要ないと説明しています。検索に表示されるための基本(ページが検索に登録されていること、大事な内容を文章で書くこと、Googleビジネスプロフィールを最新に保つことなど)が、そのまま土台になるということです。
つまり、AIOの近道は「AIのための裏ワザ」を探すことではありません。人が読んでも分かりやすい正しい情報を、いろいろな場所に、同じ書き方で出しておくことです。
今日からできる5つのこと
1. 会社の基本情報を、どこでも同じ書き方にそろえる
社名・住所・電話番号・営業時間は、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS、ポータルサイトで一字一句そろえるのが基本です。「1丁目11-4」と「1-11-4」、「株式会社」の有無のような小さな違いでも、別の会社として扱われることがあります。
まずは、自社の名前で検索して出てくるページを一覧にし、表記のずれを直すところから始めましょう。
2. ホームページに「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を書く
AIは、質問と答えの組み合わせで情報を探します。「採用に困っている中小企業向けに、採用動画を作っています」のように、誰に向けた、何のサービスなのかを文章ではっきり書いておくと、関係する質問のときに思い出してもらいやすくなります。
サービス名だけを並べるのではなく、対応できる地域、料金の目安、進め方、実績なども、できる範囲で文章にしておきましょう。画像の中の文字はAIに読まれにくいので、大事なことは本物の文字で書くのがおすすめです。これからホームページを作る・作り直す方は、ホームページ制作を頼む前に決めておきたい5つのことも参考にしてください。
3. Googleビジネスプロフィールを最新に保つ
地域のお店や会社を探す質問では、Googleマップの情報がよく使われます。営業時間・定休日・カテゴリ・写真が古いままだと、AIもそのまま古い情報で答えてしまいます。
祝日や年末年始の営業時間の変更、新しいサービスの追加など、変わったときにすぐ直す習慣をつけましょう。登録したばかり、または手入れができていない方は、Googleビジネスプロフィールの始め方で、最初に整えたい7つの項目をまとめています。
4. よく聞かれる質問に、ページの中で答える
電話やメールでよく聞かれる質問は、AIにもよく聞かれる質問です。「料金はいくらから?」「土日も対応している?」「どのくらいの期間でできる?」などを、よくある質問としてホームページに書いておくと、AIが答えをつくるときの材料になります。
5. 口コミをお願いし、ひとつずつ返信する
口コミは、AIが「評判のよいお店」を選ぶときの手がかりになります。満足してくださったお客さまに、自然な形で口コミをお願いしましょう。届いた口コミには、よいものにも厳しいものにも、ていねいに返信することが大切です。
AIでの見え方を、自分で確かめる方法
対策の効果は、実際にAIに聞いてみるのがいちばん分かりやすい方法です。月に1回など日を決めて、次のような質問をしてみましょう。
- お客さまが使いそうな言葉で聞く(例:「渋谷でおすすめのホームページ制作会社は?」)
- 自社の名前で聞く(例:「株式会社〇〇はどんな会社?」)
- 答えの中身と、参考にしたページを確かめる
答えがまちがっているときは、AIそのものを直すことはできませんが、AIが参考にしているページの情報を直すことで、少しずつ変わっていきます。同じ質問を毎月記録しておくと、変化が分かりやすくなります。
やってはいけないこと
効果を急ぐあまり、逆効果になる方法もあります。
- 人には見えない文字で、キーワードをたくさん書く
- 同じような中身のページを、地域名だけ変えて大量に作る
- 自作自演の口コミや、見返りと引きかえの口コミを集める
- 実際とちがう実績や、根拠を示せない順位・受賞歴を書く
どれも、検索やAIの評価を下げるだけでなく、お客さまの信頼を失うことにつながります。
まとめ
AIOは、AIのための特別な裏ワザではありません。正しい情報を、分かりやすい文章で、いろいろな場所に同じ書き方で出しておくことの積み重ねです。
- 基本情報(社名・住所・電話・営業時間)を、どこでもそろえる
- ホームページに「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」を文章で書く
- Googleビジネスプロフィールと口コミを、こまめに手入れする
- 月に1回、AIでの見え方を確かめる
まずはGoogleビジネスプロフィールの見直しから始めたい方は、無料のチェックリストもお使いください。
よくある質問
AIOとSEOは、どちらを優先すればいいですか?
別々に考える必要はありません。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるための特別な対策は不要で、これまでの検索の基本がそのまま当てはまると説明しています。ホームページの中身を充実させることが、SEOとAIOの両方の土台になります。
AIに自社の名前を出してもらう方法はありますか?
「必ず出る」方法はありません。AIは、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・口コミ・外部のサイトなど、複数の情報をもとに答えをつくります。正しい情報を、いろいろな場所で、同じ書き方で出しておくことが近道です。
小さなお店でもAIOは必要ですか?
地域のお店ほど効果を感じやすい取り組みです。「近くの〇〇でおすすめは?」という質問では、Googleマップの情報や口コミがよく使われます。まずはGoogleビジネスプロフィールを整えるところから始めてみてください。
参考にした情報
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル)
- AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog)
- Google 検索の AI モードを日本語で提供開始します(Google Japan Blog)